銀座起業コンシェルジュの若林圭子です。
皆さんには、何か肩書きがありますか?
「肩書きですか?肩書きというと、
名刺などの氏名の右上の方に書かれている職名や地位とか職業や役職のことですよね?」
とのお声が聞こえてきそうですね。
一般的には、そうですね。
株式会社を設立すると、役職として「代表取締役」・「取締役」などがあります。
この「代表取締役」・「取締役」などは、会社法の規定にあるもので、
株式会社の代表取締役や取締役になった場合、これを肩書きとして名刺に載せます。
私が今この記事でいっている肩書きとは
「あなたは何をしている人ですか?」
ということだと思ってください。
そして、この肩書きとは、
・一目見てわかるもの=一言で自分が何をやっている人かわかるもの
・一目見て興味をそそるもの=一目見て忘れられないもの
である必要があります。
私を例にして考えると、
「銀座起業コンシェルジュ」が、この肩書きにあたります。
みなさん、私が何をやっている人か
「銀座起業コンシェルジュ」
の肩書きだけで、想像できますか?
それではここから「銀座起業コンシェルジュ」を、
分解して考えていきたいと思います。
「銀座起業コンシェルジュ」とは、
「法人設立などの行政手続きのプロフェッショナルであるだけでなく、
起業前後の疑問や悩みに耳を傾け、起業時に素晴らしいスタートダッシュを切るサポートをする人」
さらに分解すると、
「起業をお考えの方のご相談にのり、一人一人に合ったきめ細かい提案をし
あらゆる人脈や知識を駆使して要望に応える、そういうサービスを提供している人」
となります。
なんとなくおわかりいただけたのではないかと思います。
実は、銀座で行政書士事務所を開業した当時は、
「お仕事ができれば、肩書きなんていらないよね。」と思っていました。
しかし、ある時、「行政書士の若林圭子です」と自己紹介したら、
「行政書士さんね・・・行政書士さんはたくさんいるから大変でしょ・・・」
と言われてしまいました。
私は、心臓をわしづかみにされたような気持ちになり
その人の前からすぐに立ち去ってしまいました。
そこで、私は
「自分自信がもっと尖って、私のお客様に私という存在を知ってもらいたい!」
「行政書士という肩書きだけで埋もれたくない!」
と思ったのです。
そして、相手に一言伝えただけで、「この人は何をやっている人なのか?」
が、伝わらなければ、お客様に私を選んでもらえないと思ったのです。
または、「なになに?この肩書き面白い!!」
と相手に思ってもらい、忘れられない人にならなければいけない
と思いました。
そうでなければ、私は埋もれてしまうからです。
東京都の行政書士の人数はコンビニの数より多いと言われています。
ということは、コンビニを探すより、行政書士を探す方が簡単ということです。
例えば、渋谷のスクランブル交差点にいたとします。
「私はここにいます」と手を振っても私という存在を相手が知らなければ、
気付いてもらえません。
そこで、私は何回も何回も必至に考えました。
肩書きを考えるのは容易なことではありません。
なぜなら、「自分の棚卸」をしないといけないからです。
「自分の棚卸?それって何ですか?」
と思われた方も多いと思います。
例えば、
「自分が今まで生きてきた中で、一番楽しかったことは何ですか?」
などのいくつかの質問を、今までの自分を振り返ってじっくり考えて答えます。
ビジネスとプライベートの両方の側面から考えます。
そして、自分の小さい頃にさかのぼって考えるということが
大変重要なことです。
なぜなら、人間は人格を変えようと思っても
なかなか変えることができないからです。
具体的にはどういうことかというと、
「人は子どもの頃に感じた想いや経験をひきずりながら今現在まで生きている」
ということです。
したがって、自分の今のビジネスや今後やりたいことを考えるうえで
過去にさかのぼって考えることは大変重要なのです。
以前の関心や興味を思い出すことで、
現在の自分の関心や興味に必ず共通点がみつかり、
それによって、今やりたいこと、今後やりたいことに気付け、それらが明確になるからです。
ここまでみてきたように、自分の棚卸は大変重要な作業といえますが、
この作業をじっくりやってからでないと、肩書きはなかなか決まりません。
私も肩書きを考える時に、自分の棚卸を徹底的にやり、
過去の自分を振り返って考えました。
自分の棚卸という作業は、過去だけではなくて
現在や未来の自分に対する質問もあったりします。
自分の棚卸のための質問は、かなり多いので
ここでは、全部をご紹介できませんが、
「自分をいつも見つめ直す」という時間をきちんと作ってくださいね。
さらに、私は「肩書きが決まって満足!」というようには、決して思っていません。
・今の自分のサービスがお客様の望むものと合致しているか?
・そのサービスを提供するにあたり、この肩書きでいいのか?
など、常に考え、ブラッシュアップできるようにしています。
したがって、常に自分を見つめ直し、
必要な時にきちんと考えることが重要です。
また、この棚卸は、自分のビジネスや自分の会社の本命商品を
考える際にも、必ずやる必要があります。
自分の肩書きを決めるのと同様に、
他とは違うお客様にささる自分だけの本命商品を作ることができるからです。
起業をお考えの方、お客様に選んでもらうために自分のビジネスをや自分を尖らせたい方、
売り込まないでお客様からお願いされるビジネスの本命商品を決めたい方などは、
一度自分の棚卸をしてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。