会社名の決め方のポイントとは?

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銀座起業コンシェルジュの若林圭子です。

株式会社を設立する際、必ず決めなければいけないことの一つに
会社の名前(商号)があります。

会社の名前を決める際、色々と悩まれることがあると思います。

なんといっても、会社の名前は会社の顔ともいえるからです。

では、「会社の名前は、どんな名前でもいいのか?」
といったら、決してそういうわけではありません。

会社名に使用できる文字は法律で決まっているなど、色々とルールがあります。

それでは、ここから会社名を決める際のポイントについて
一つ一つみていきましょう。

ポイント1 会社名で使用できる文字は決まっている!
会社名に使用できる文字は以下です。

・漢字
・ひらがな
・カタカナ
・ローマ字(大文字・小文字)
・アラビア文字(0、1、2、3、4、5、6、7、8、9)
・一定の符号
「,」(コンマ)「‐」(ハイフン)「.」(ピリオド)「・」(中点)「&」(アンド)
「’」(アポストロフィー)
※ただし、字句(日本文字を含む)を区切る際の符号として使用する場合に限ります。
「株式会社&」などとは、つけられません。

したがって、「888株式会社」のように数字だけの会社名や、
「株式会社XYZ」のようにローマ字だけの会社名にすることも可能です。

ポイント2 株式会社の場合は、「株式会社」を会社名に必ず入れる!
「株式会社」を入れる場所は、
「会社名の前」でも「会社名の後」でも問題ありません。

会社名の前に株式会社を入れることを【前株】、
会社名の後に株式会社を入れることを【後株】と呼んだりします。

例えば、会社名が【若林建設】だったら、
【株式会社若林建設】が前株の会社、【若林建設株式会社】が後株の会社
と呼ぶということです。

会社名を考える際、「一体自分の会社は、前株と後株、どちらにしようか?」
と悩まれる方が、実際に多くいらっしゃいます。

一般的には、「うちの会社は合同会社でもなく個人事業主でもなく、株式会社です!」
というように、株式会社であることを強調したい場合には前株にします。

逆に「うちの会社は株式会社だということを強調したいのではなく、
うちの会社の名前である、この○○という会社名を強調したいのです!」
というように、会社名を強調したい場合には後株にします。

実際に言葉にして発した際に、
「○○株式会社」、「株式会社○○」のどちらの方が言いやすいのか、
また、どちらの方が紙などに書いた際、良く見えるのかで決めてみても
いいかもしれません。

これは、あくまでも前株か後株かで悩んだ際のポイントの一つですので、
お好みで決めていただくのがベストといえます。

ポイント3 同じ住所に同じ会社名の会社は作れない!
同じ住所に同じ会社名で設立登記できませんので、
同じ住所に同じ会社名の会社は作れません。

同じ住所でなければ、他社と同じ会社名にすることも可能ですが、
近くに同じ名前の会社がないかは一度確認しましょう。

なぜなら、その会社と同じような事業を行っているならば、
不正競争防止法などに基づき訴えられる可能性があります。

また、登記可能なバーチャルオフィスやシェアオフィスなど、
多くの会社が同じ住所を利用する場合も、
同じ会社名がないか確認しておくことは重要です。

これに関しては、
法務局で類似商号調査ができるので、確認しておきましょう。

ポイント4 他の会社と間違われるような会社名にはしない!
有名な会社と同じ名前で、設立登記ができたとしても、
不正競争防止法に基づき訴えられる可能性があります。

また、商標登録されている会社の名前は使用できません。

したがって、
誰でも知っているような会社と同じ名前は避けなければいけません。

ポイント5 法的に資格が必要なものは使用できない!
「学校」、「銀行」、「保険」などは、使用できません。

ポイント6 公序良俗に反するものは使用できない!
例えば、「麻薬密売株式会社」などの、
公序良俗に反する会社名は、NGです。

ポイント7 「支店」、「支社」などは使用できない!
例えば、○○株式会社京都支店などは、NGです。

いかがでしたか?

自分の会社の名前を決めることは、
自分の子どもの名前を決めることと同じくらい、
かなり重要だと考えている方も多いのではないでしょうか?

会社の名前は、登録免許税を支払い、変更の手続きをすれば、
後からでも変更できますが、よっぽどの理由がない限り、
あまり変更するものではありません。

冒頭にもいいましたが、「会社名は会社の顔になる」といっても
過言ではありません。

会社名を決める際にはいくつかの色々なルールがありますが、
そのルールに従いながら、自分自身や自分の会社のミッションや志に合った
会社の名前を決めてみるのもいいでしょう。

会社の名前と共に、みなさんのビジネスが育ち、そして発展していくよう、
ご自身でポイントを押さえながら、納得いく会社の名前を決めてみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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