こんにちは。
銀座起業コンシェルジュ／行政書士の若林圭子です。
先日、テレビ電話での定款認証をしました。
今回サポートさせていただいたお客様は、新潟県を本店所在地にされるということで、
新潟県内の公証役場での認証が必要でした。
定款の認証は、設立する会社の本店所在地を管轄する法務局又は地方法務局に所属する公証人しかできないので、
本店の所在地の公証役場で認証を受けなければいけません。
例えば、東京都中央区銀座〇－△－〇に本店所在地を置く場合、
東京都内の公証役場で認証する必要があります。
つまり、銀座公証役場でも、京橋公証役場でも、浅草公証役場でも、麹町公証役場でも、
東京都内の公証役場であれば、定款認証できるということになります。
なので、今回は、新潟県に本店所在地を置く会社さんの定款認証なので、
新潟県内の公証役場で認証しました。
ここまでお読みいただき、
「テレビ電話での定款認証？？」「そんなことができるの？？」
と思われた方もいるかもしませんが、実は、この制度は平成３１年３月２９日から開始されました。
制度開始当初は、
『電子署名の付された電子委任状を「登記供託オンラインシステム」を通じて指定公証人宛てに送信する方法』
のみ、テレビ電話による認証が可能でした。
しかし、令和２年５月１１日から更に便利になりました。
どのように便利になったかというと、新たに
『委任者の実印の押捺された書面による委任状と、委任者の印鑑登録証明書を指定公証人宛てに郵送する方法』
でも、テレビ電話による認証ができるようになりました。
そこで、関東近辺のお客様だけでなく、
私の事務所がある東京都から少し離れた場所に本店所在地を置かれるお客様のサポートも
益々できるようになりました。
テレビ電話での認証制度が開始されるまでは、出向くのが難しい公証役場の場合、
復代理人を立てるなどして対応していましたが、
そういったことも難しい場合には、泣く泣くサポートさせていただくことを断念する場合もありました。
しかし、このようにテレビ電話で認証ができるようになり、
全国各地のお客様のサポートができるようになったので、
お客様にも喜んでいただけて、心からうれしく思っています。
また、ご自身で電子定款を作成し、自分で会社設立をされる方にとっても、
パソコンやスマートフォン・タブレットや通信環境があれば、
テレビ電話での定款認証ができるので、大変便利になったと思います。
特に、コロナ禍などでは、移動もなく安心して定款認証できるというメリットなどもあるので、
ご自身で会社設立される方も、この制度の活用を検討されてみてはいかがでしょうか？
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
