銀座起業コンシェルジュ行政書士の若林圭子です。
みなさんはこのような経験がありませんか?
このような経験とはどんなことかというと・・・
例えば、信頼しているビジネスパートナーがいたとします。
その方に、
「圭子さん、お客様にささるように、圭子さんのビジネスについて、
もっととがらせた方がよいと思うのですがどう思いますか?」
と、言われたとします。
私は、
「なるほど!そうですよね。もう一度、自分の棚卸をして
自分のビジネスをどのような切り口でとがらせたらいいのかを考え、
お客様に私という人間や私のビジネスを知ってもらえるようにします。」
と、返事をすると思います。
(「自分の棚卸」とは何か?と疑問に思った方は以下の以前の記事をご覧ください。
→「肩書きや本命商品を考えるうえで重要な自分の棚卸とは?」)
そして、私はすぐに自分自身を見つめ直し、きちんと考えよう、
と行動を起こすと思います。
しかし、次のような場合はどうでしょうか?
例えば、ビジネスにおいて
関係性があまりまだなく、私のことをよく知らないであろう方に
「圭子さん、圭子さんのビジネスについてですが
もっとお客様にささるように、とがらせた方がよいと思うのですがどう思いますか?」
と、同じことを言われたとします。
きっと私は、「アドバイスありがとうございます。」と言います。
しかし、「その方の言葉によって、すぐに行動を起こすか?」
といわれたら、少し難しいかもしれません。
では、一体何が言いたいのかというと、
「結局、人間は信頼している人の話はきちんと聞けるけど、
信頼関係が築けていない人の話はなかなか素直に聞けない」
ということです。
さらに深堀して言うと、
「何を言われるかよりも誰に言われるかが重要」
だということです。
どんなに素晴らしい話を相手がしてくれたとしても、
相手に対して「心が通じ合っていて共感できる!信頼できる!」
という気持ちの中で聞く状態と、そうでない状態では、心に響くものが違います。
例えば、ビジネスにおいて、私の信頼しているAさんが、
「あなたにBさんを紹介したいのです!」
と、私にBさんを紹介してくれることがあったとします。
信頼しているAさんが紹介してくれる人なのだから
「間違えない、信用して大丈夫!」と思い、
素直にBさんの話を聞けるということがあるのではないでしょうか?
つまり、信頼している方からの紹介だというだけで、
相手の話を素直に聞けるということってありますよね。
したがって、信頼できる方からの紹介には、
ものすごい力を持っていることがあるのです。
また、セミナーや勉強会の紹介や案内でも同じようなことが
言えると思います。
「信頼している方が紹介してくれるセミナーだから
きっと、得られるものが多いのだろうな!」
「身にならないような内容のセミナーではないだろうな!」
と、最初から心を開いた状態で聞けることってありませんか?
これはどういうことかというと
自分が信頼している方からの紹介のものは、
それだけでティーアップした状態で話が聞けるのです。
逆をいうと、紹介してもらった方も、ティーアップされた状態で話ができるので、
関係性がまだそれほど築けていない状態でも、
スムーズに話ができるということです。
したがって、自分の話をきちんと聞いてもらいたい時には
必ずその前にお膳立てしておくことが重要といえます。
ここでいうお膳立てとは、
「例えば、本命商品の提案など自分が相手に本気で聞いてもらいたい話をする前に、
なるべく強い信頼関係を構築しておく」
ということです。
だから、信頼関係を築くということはやはり大変重要なのです。
最後に、わかりやすい例え話をしたいと思います。
毎回毎回待ち合わせに遅刻してくるCさんがいるとします。
その毎回毎回遅刻してくるCさんに、
「明日は必ず遅刻しないでくださいね」
と言われたとします。
すると、どうでしょうか?
毎回毎回遅刻してくるような信頼できない人から
「明日は必ず遅刻しないでくださいね」とそんなことを言われても、
「この人、何を言っているの?自分はできていないのに・・・」
というように、聞く耳なんて持てませんよね(笑)
したがって、やはり
「何を言われるかより誰に言われるか」
が重要だということです。
毎回毎回約束の時間の前に来て、どうしてもやむを得ない事情で遅刻する場合には、
事前に必ず連絡をするDさんがいたとします。
そのDさんから、「明日は必ず遅刻しないでくださいね」と言われたら
どうでしょうか?
毎回毎回遅刻はしないし、万が一する場合には必ず事前に連絡をするDさんは、
大変信頼できますよね。
そのような信頼できるDさんに、Cさんと同じことを言われた場合、
ささり方がやはり違いますよね。
だからこそ、
何を言われるかより誰に言われるかが重要なのです。
さらに、ビジネスにおいてもこれは同じだということを、
常に念頭において行動してみてくださいね。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。